ストリートから世界へ その15
車の中で話した、雨が冷たく振っていた。
お互い思うことはあると思うが、生活の為音楽が出来ない。
海江田君は実家の仕事をはじめて、
俺はアルバイトに明け暮れる。
演奏前に少し話して、ライブに望む
太くつながっていたはずの心が、今にも切れてしまいそうな細い糸でつながってる状態だった。
無舞はブームに乗り駆け上がった、世の中は和柄ブームで和柄のTシャツやデニムなど流行ってたね
和が俺たちをつなげて、世の中に引っ張り上げて乗せてくれたんだ。
でもブームは去る
お互いの生活や時間がアーティストの心をむしばんでしまった。
このへんでおわりにしよう、、、。
解散の話が名古屋の音楽メンバーたちに伝わり
無舞のラストライブがOZONで決定した。
今までかかわった人たちが着てくた。
泣けたね。
さてラストライブだ
血液のめぐるすべての末端へ
炎を燃やして、全身に伝え行く
海江田君の脳内ビートに、心拍数をねじ上げ
ユニゾン状態へ、
指先から弦に伝わり、打ち鳴らした音色は
コードラインを雷の如く激震しスピーカーへ流れ込む。
暑苦しいほどの情熱は
生命の音となり
会場にばらまかれる
命をかけてた。
2人の燃え尽きた肉体は倒れこんだ。
魂はそこにおいて
無舞決着
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